ラインナップ NO.37
シリーズ"Idyll”〜田園の唄 46
線 DC−1/2
道  DC−251
Type1 羽後交通 DC−1 冬仕様
Type2a羽後交通 DC−2 冬仕様
税込価格¥79,800(本体価格¥76,000)
Type2b 羽後交通 DC−2 夏仕様
Type3  南部縦貫鉄道 DC−251

税込価格¥77,700(本体価格¥74、000)

ムサシノモデル田園の唄シリーズに鹿島鉄道DD901以来となるロッド式ディーゼル機関車の登場です。この愛嬌満点のL型DL機は協三工業、昭和33年製(1958年)。秋田県は羽後交通横荘線生え抜きの車輌として客貨両用に使用されました。横荘線の名物列車と云えば朝夕の通勤通学時に忽然と現れるDC−1/2に牽引された愉快な客車列車、本当に嘘も誇張もなく全く良い意味においてまるで百魁夜行のようなその風情は廻りの田園風景と合間って賢治の童話か、宮崎アニメにでも出て来そう。誠に叙情に満ち満ちた美しい一編の詩のようです。

羽後交通横荘線の基点横手は冬のかまくらでも知られる大変雪の多い地方です。DC1/2は冬場には大きなスノープロウを装着し雪に立ち向かいました。このスノープロウはアイスカッターを上下させるシリンダーを備えた本格的なものでしたが冬バージョンはこのスノープロウが見所となります。夏バージョンではキャブの側窓を全開した状態で製品化致します。DC1/2共横荘線廃線後は同じく雄勝線へ移動。1973年の同線廃線後DC−2は南部縦貫鉄道へ譲渡されました。現在、七戸の倉の中でレールバスの隣で長い眠りに付いています。

 田園の唄シリーズのモットー、小型車輌をゆっくりとしたスケール走行でポイント通過もスムースに。DC−1/2ではこの条件をクリアーする為動力軸第一動輪は固定とし、第ニ、第三動輪はイコライジング可動、その左右中心で1点とした3点支持と致しました。精巧に作られた蒸気モデルの下廻りと同等の仕上がりです。集電はベリリウム銅による全軸集電。タイヤは洋白を黒ニッケルメッキしたものを使用致します。モーターは特製CANON CN−16両軸モーター・フライホイール付。当店製ホハ12000系を3輌、牽引出来る力があります。小さな車輌ですが数々の工夫を散りばめた一品です。

これらの模型は塗装済サンプルモデルです。
この後若干のディテール変更、追加を行ないます。バックミラーはユーザー取付でパーツ・パッケージとなります。塗装に関して南部のブルーはもう少し濃いブルーへと修正致します。又赤、ブルー共もう1段艶を出す事により実機に近い深みのある色を再現致します。南部の帯の色、ゼブラ・マークは羽後交通と同じイエローとなります。帯の幅は0.2mm太くします。製品はケーディカプラーと連結可能なダミーカプラーが取付られます(ケーディ・カプラーに交換の場合はNo4を使用します)。


Type1 羽後交通 DC−1 冬仕様



かなり苦労したのがこのスノウプロウ。何回も作り直して納得のいくものに致しました。

DC1のキャブ前ランボード上にはパーツパッケージでツールボックスを付ける事ができます。排気管も同様です。








Type2b 羽後交通 DC−2 夏仕様










Type3  南部縦貫鉄道 DC−251














キャブ内部はこのサイズとしては可能な限り作り込みを行なっています。人形でも乗せてやりたいですね。













下廻りの造作はご覧の通り。よく作り込まれた蒸気機関車モデルとなんら変わりません。小型ディーゼル機関車でここまで作り込むのは初めての事でしょう。


このシリーズで当店が提唱してきた楽しみ方の一例として色々な組み合わせで楽しめます。当店の考え方は今の時代とはずれているかもしれません。何でも鉄道模型も世の風潮に合わせてユニクロ化だそうです。まあそんな中でドンキホーテ的模型屋が一つ有っても良いではないでしょうか。


10年以上以前に発売した羽後交通 横荘線 ホハフ6が相棒として復活します。



東野のハニブ、ハ、ワブとの組み合わせ。

常総筑波鉄道の汽車会社製マッチ箱客車との組み合わせ。




南部縦貫鉄道の小貨物列車。

レイルバスとのツーショット。