2011.12.23
スーパーOJ クラシックシリーズ8
国鉄 EF66 2次車 ブルートレイン牽引機 パンタグラフPS17タイプ
 量産品 写真紹介
2012年1月中旬発売 本体価格¥620,000+税


(上の写真をクリックすると大画面になります)

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フロントフェイス、手間を掛けた前頭部削り出しの効果がご理解頂けると思います。滑らかな流線型前面と違い、コストの安い一体ロストワックスでは表現不可能な部分です。EF66では又、横から見てのサッシと鼻っ面の角度が大変重要になります。16番でもOJでもとても簡単にはいきません。

EF66のサイドベンチレーターは当初、真鍮にベリリウムを混ぜたロストワックス・キャスティングパーツでシースルーにする予定でしたがEF66はベンチレーターセンターにピラーが入っており、その左右のフィンがどうしても反ってしまいます。3回程原型を作り直しましたがこの点が改善されませんでした。その理由により量産品はコイニング(ドロップ)で製作しました。しかし考えてみると実物のフィンはかなり薄い板で出来ています。これをシースルー表現すると板厚がオーバースケールになってしまう。又、相当下方から見上げない限り実機はシースルーが見えません。以前、EF65製作協力をしていた時、出来上がってきた未塗装サンプルモデルのベンチレーターがもろにシースルー状態で向こう側に人がいれば、ほとんどこんちにわ状態でした。こりゃ雨が降れば室内水浸しだわい、と手直しを要求しましたが最初、流石OJ、これこそOJだと変な話になりました。もちろん量産品は私の要求通りフィンの角度をスケール通りの位置に戻す事になりました。OJの場合ベンチレーターのフィンをシースルーとする事は強度的に大きな問題があります。当店のEF66のベンチレーター形状はシースルーとするよりも実機のイメージをつかんでいます。

横綱が脇を引き締め構えたようなポーズと表現すれば良いのでしょうか。
この独特の緊張感がロクロクの醍醐味です。最近、緊張感の無い模型が増えました。



まるで実機を見るが如くの風情です。

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OJ DD51、C59、EF66と三つのプロトタイプは一つのグループと考え製作されたものです。次のグループはC62、DD54です。



東海道山陽線で時代を違えて活躍したC59とEF66