ラインナップ NO.60,61
DD51初期型のご紹介 その1 2015.3.1
DD51初期グループ 只今発売中
税抜価格245,000円
  

後期グループは2015年4月発売予定


DD51初期型が発売になりました。既に多くのタイプが完売状態となっておりますがその分も含めて2回程に分けてご紹介していきます。

TYPE101A 13号機(東新)

TYPE101A 14号機(東新)
DD51最初の量産グループ非重連タイプ 5~19号機より晩年磐越西線で活躍したナンバー13,14号機をそれぞれ忠実に再現致しました。磐越西線の初期型としては他に15、16号機等もいましたが15号機はこのグループの特徴である前面のホワイトラインが以後の量産機と同じように変更されてしまっており今回は13,14号機を作り分ける事にしました。


13号機非公式側側面

14号機非公式側側面

13号機公式側側面

14号機公式側側面











13号機と14号機ではキャブ屋上扇風機カバー(中身は空)有無
非公式側エアータンクコックの位置の違いが上げられます。このタイプではスノウプロウの形状、盛岡秋田タイプのステップ、ラジエーターグリル散水管取付部の形状に特徴があります。側デッキ手すり形状はオリジナル。オイルモーターの注入口もオリジナル通りボンネット前端部に設置されています。ATS車上子は中間台車より2エンド側台車間に移設されています。さっぱりとしてエンドビーム前面手すり、ボンネット正面扉等々模型的にも趣味的にも初期型の面白さが沢山詰まっているモデルです。


サイドフレームのディテール表現もしっかりと作り分けを致しております。











エアータンクメッシュ部フレームのピッチが他とは異なります。中間台車はブレーキシューの無いTR101A。燃料タンクは4500ℓ。

キャブ前面窓部プロテクタと旋回窓の組み合わせは磐越西線東新所属機の特徴です。



TYPE103 53号機(米子)
TYPE106 532,535,539号機(米子)
流れ流れて最後に山陰米子に集まったDD51。前回は比較的整った形態の名古屋稲沢流れ600番代627、663、664号機を製作しましたが今回は盛岡秋田流れの500番代車。九州流れの0番代53号機を製作致しました。共に各線区にて20系ブルートレインを牽引して華々しく活躍した面々です。


53号機と532号機の並び。元々の線区の特徴が残っていますが1980年代の米子後藤工場で改造された所謂山陰タイプ化された形態となっています。53号機は非重連タイプですがブルトレ牽引用にMR管が最初から装備されていました。

53号機非公式側

53号機公式側

532号機非公式側

532号機公式側

DD51の運転室ドアの窓の位置が530号機までは上の写真のように少し高い位置(白線との間にスペースがある)にあります。

インタークーラーの空気取り入れ口が3分割から2分割へ。キャブ屋上は扇風機カバー付取り外し屋根と交換されています。キャブ側面の各プロテクタのサイズ及び取付位置等それぞれ正確に再現致しました。500番代中期型までは右側のエアータンク収納部のメッシュ部スペースに特徴があります。

DD51の531号機以降はタブレット授受の便を図りそれまでのものと比べ50㎜下げられている。

元のネグラ秋田区の特徴としてSG室窓がパネルで塞がれています。

両タイプ共細部に至るまで徹底的な作り分けを行いました。

ホンネットハッチは共にリブ付開閉タイプに交換されています。



左から539、535、532各号機。デフロスタが熱線入りガラスに交換されていきますが各号機でバラバラの状態を再現致しました。正面の誘導手摺りも山陰タイプの大きな特徴です。



ラジエーターグリルは秋田区で外されたものですが北海道五稜郭のDD51とは開口部のスペースが異なります。




半重連タイプはSGホース掛けがエンドビームに設置されています。




TYPE100A 17号機(吹田第一)

TYPE100B 18号機(吹田第一)
吹田区には初期型のDD51が多く集められ使用されていました。最初当店ではこのグループのトップ5号機と11号機を製作する予定でおりました。しかし関西方面のお客様からアドバイスが有りSGが整備され冬の福知山線大阪乗り入れ列車を牽引した17,18号機へと製品化を変更致しました。又他のお客様より吹田区の各号機の写真を提供頂く事ができました。そして吹田区の初期型DD51公式側の機械室窓下に取り付けられたパーツには4つのパターンが有る事が分かりました。(1)細長い形状のプロテクタが白線部に取り付けられたタイプ、残りの三つは両端が白線部に一部掛かる状態で取り付けられた保護パネルで(2)パネル全体がオレンジ色のもの(今回の17号機がこれに当たる)。(3)全体がオレンジ色だが白線部に掛かる部分のみラインに合わせて保護パネルに白線が入っているもの。(4)パネル縁がオレンジで中がグレイのもの。以上4つのパターンです。DD51のプロデュースを行っていたのは2012年夏から秋に掛けての事で同時にEF65,OJ C62の資料とも戦っており又、EF510の仕上げに関しての最終的な追い込み段階にありました。さらに前回のDD51の発売が開始されたのもこの時です。さて困った事に書籍、ネット、お客様より提供された写真等当時、探すだけ探しましたが18号機の公式側の写真が一枚も見つかりませんでした。17号機は提供して頂いた写真によりオレンジ色の保護パネルが取り付けられているのが確認できました。吹田区のDD51は比較的多くの写真が発表されていますが各号機で公式側の写真ばかりのもの、逆に非公式側ばかりのものと両側が分かる号機が意外と少ないと感じました。その後も折に触れて色々と調べてはみましたが結局、私共として写真を見つける事ができませんでした。推測として17号機保護パネルが付いていると考えられましたが今回の場合、あくまでも推測で部品を取り付ける事は敢えて行いませんでした。先日他の模型店でお買い上げのお客様より何故保護パネルが付いていないのかとクレームが入りました。メールで18号機の公式側写真を送って頂きました。3年間探してなかったものがあるところにはあるのですね。先週2月末改めて手元にあった書籍、ネット等シラミ潰しに写真を探しましたが何と1枚出てきました。2013年11月発行のネコパブリッシング出版国鉄時代フォーラムエキスプレスに18号機の公式側の小さな写真が出ているのを見つけました。
当店のように多くのバリエーション展開、まさに「貴方の為に特別に作りました」という模型を作っていくと今回のように後ろ指を指される機会が増えてきます。重要な事はメーカー共々早急に対処していく事だと考えます。18号機をお買い上げのお客様には保護パネルパーツを作っておりますので、取付位置を明示した図面を付けてお送りするか、又は当店にて取り付けるか各模型店を通じてご案内していく所存でございます。このような事にめげずこれからも頑張ってまいります。



17号機非公式側

スノウプロウの無い暖地型。SGホース取付部がエンドビームにあります。サイドフレーム両端近くに四角い突起があるのも初期型の特徴です。




左17号機、右18号機。18号機公式側2エンドのみ側手摺りが原型のまま残され他は全て改造されている。ボンネットファンネット後部の小さなエキゾーストの形状は関西のDD51の特徴で恐らく鷹取への改造と考えられます。



17号機公式側。キャブ側面にオレンジ色の保護パネルが取り付けられている。

18号機公式側。この状態では保護パネルは取り付けられていません。現在専用パーツを製作中です。少しお時間を頂きたくお願い致します。

初期型520号機まではホイッスルは一つしか設置されていません。


以下続く・・・・・。

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