2015.11.19
鉄道省/国鉄ED12/西武E51

2016年7月発売予定

予価本体価格 国鉄ED12 ¥1000
       西武E51  ¥202,000

鉄道省/国鉄ED12原型タイプ 昭和初期、スイス然とした大きな排障器、渡り板が付き多くのホース類を装備した非常に個性的なスタイル(マルーン入黒塗色)。

鉄道省/国鉄ED12改造後タイプ 西尾克三郎氏が昭和11年、東海道線国府津庫で撮影されたED12 1号機をプロトタイプにしました。特徴的な排障器、渡り板等は取り外されより一般的スタイルとなっています(ぶどう1号塗色)。

これら鉄道省/国鉄ED12は屋上エアタンク間の高圧線類も精巧に再現致します。

西武E51 1976年スポーク動輪にクラックが見つかり廃車解体されましたがしばらくは小手指区に止め置かれていました。その晩年のスタイルで製品化致します。パンタグラフPS13、列車無線アンテナは無し。

西武E52 現在西武横瀬にて現役当時そのままの美しい姿を留めています。このスタイルをそのまま晩年スタイルとして製品化致します。パンタグラフはKP62、列車無線アンテナ付


今から26年前の1989年に発売した西武E52コンプリートキットはその後の当店の作風を決定付ける製品で当時はフラグシップモデル的存在でした。ただ今の時点で改めて見てみると現在のクォリティと比べて設計も含めた技術力の点で古さは否めないものとなっていました。これを現在の当店のクォリティで製作する事とし全く新しく設計し直し完成品として世に問おうと考えたのが今から6年前の2009年の事でした。新しく設計し直すという事で(株)西武鉄道の協力を得、横瀬にて写真撮影、あらゆる部分の採寸を行いました。それからでも6年と大分時間が経ってしまいましたがここにサンプルモデルの完成を見る事ができました。このサンプルモデルをさらに改良の上、来年(2016年)発売致します。尚西武鉄道の電気機関車としては2012年にE11を発売していますが現在進行中の国鉄EF65,EF81との絡みで西武E851を製作致します。E11,E51,E851で西武鉄道の電気機関車3部作となります。



初回製品では資料不足、当時の技術水準では再現できなかった部分を徹底的に洗い出し、現在の最高水準で再現する事と致しました。

細部までの採寸により車体はより忠実に再現。台車廻りはギリギリまで幅を詰めることにより、エンドビームの形状を改善。台車の立体感、狭軌感共満足いくものとなりました。

屋上のディテールも100%再現できました。

今回はキャブインテリアも作り込み。







台車エンドビーム下辺のディテールも立体的に忠実に再現しています。奥から排障器,ATS車上子、ブレーキテコ受けと立体的に作り込みました。

車体側台枠ディテールでは下側に付く取っ手状のフックまで再現しています。台車は非常に立体的表現でブレーキテコ、ブレーキシューまで忠実に再現。奥のモーターのシルエットも重厚感を与えてくれます。又車体側面に対して台車が一段以上引っ込んだ位置にあります。この為サイドビューが自然な印象です。

このサンプルでは計算上、0.25㎜車高が高くなっています。
実機の重さによるたわみ分も含め0.4㎜車高を下げます。車体と台車間の隙間が無くなり、よりスマートなプロポーションとなります。もちろんカーブ走行のクリアランスも考えなければいけません。













ブレーキの左右を結ぶ梁も再現しています。シルエット的に見て重要なディテールパーツです。

本製品ではギヤーカバーを再現しますのでスポーク車輪の透け透け感は無くなります。

輸入当時の原型ではブレーキシリンダーは台車内に取り付けられていました。かなり調べましたがその取付位置を示した文献は見つかりません。ただブレーキテコ類は当時のままです。床板のパイピングは簡単に再現致しました。











初回製品西武E51





ED13の方がED12より車高が高い。

ED19はED12より車高が低い。

ドイツシーメンス製ED57と共に動輪径は1400㎜の大動輪。



在りし日の西武の貨物列車を偲んで。走行性能に関してはシチズンマイクロコアレスモーター1320を搭載。軸バネ可動により強力な牽引力と超スロー走行からの滑らかな加速で電気機関車らしい実感的な走りっぷりを見せてくれます。