スーパーOJクラシックシリーズ国鉄C11のドームについて 2015.12.8
OJ C11は現在12月中頃にサンプルモデルが完成予定です。10月ウジン氏が8月に続いて訪日。今回は喜多方の2次型63号機、会津田島の4次型254号機の取材を行いました。細部ディテールや寸法を7〜8時間を要して調べ記録していきます。又大きな構造物の位置の寸法を正確に記録し実機図面と照らし合わせ相違がないかを確認し万全を期します。C11、1次型(1〜23)では前位にスティーム・ドーム、後位にサンド・ドームを配していましたが急ブレーキ時にスティーム・ドームに灌水が入るのを防ぐ目的で2次型(24〜)以降その配置が逆になりました。後位に移ったスティーム・ドームは1次型のサンド・ドーム中心より少し前方に移動した位置になります。


1次型のスティーム・ドームとサンド・ドームを逆に配置した形。ウジン氏作図による第一次図面


実機の寸法を会津で正確に採寸の上、改めて作図した図面
二つのドームと安全弁の距離を比べてみて下さい。

実機図面では1次型と同じ位置でスティーム、サンド・ドーム中心が記されているので今回の取材ではウジン氏がこの疑問点を中心に煙室ボイラー上部、火室部の採寸に長時間没頭。その集中ぶりにはいつもの事ながら脱帽してしまいます。ウジン氏訪日の一週間前にはリアルテック社長の金さんが初の訪日、箕輪町でED19の取材を2日間に渡り行いましたがウジン氏も金さんも予定終了時刻(羽田での飛行機のボーディング・タイムに間に合うように)を過ぎても機関車に貼り付いて離れません。取材を終えての彼ら二人のセリフが残念がりながら「時間が足りなかった」と全く同じだったのが私共にとっては彼らに対する大きな信頼の証です。C11は8月の関西での取材前に完成していた1次図面を会津での取材後大きく修正し完璧なGODを仕上げていました。この図を基にしたサンプル・モデルが後2週間程で完成。下廻りの量産部品も次々と発注されています。因みにC62で行ったランボード上の六角ボルトの植え込みは当然C11でも行われていますのでご安心を・・・・・・

2次型40号機

4次型254号機

皆さんのC11コレクションもドームの位置を確認してみましょう。