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ムサシノモデル長年の夢で有りました16番ED19,ED53の製作を決定致しました。タイプ分け熟慮の結果は以下の通りになりました。写真はOJモデルですがこれを上手く1/80、16番に落とし込みます。バリエーションとして下記9タイプを製品化致します。発売中のED12,現在製作中のEF15、ED17、ED18に続きEF62と同等レベルで当店が最も得意とする旧型電気機関車群が製品化となります。
ED53 東海道線時代
ED53 お召し仕様 1号機/2号機
ED19 仙山線時代
ED19 1号機 飯田線晩年仕様
ED19 2号機 飯田線晩年仕様
ED19 3号機 飯田線晩年仕様
ED19 4号機 飯田線晩年仕様
ED19 5号機 飯田線晩年仕様
ED19 6号機 飯田線晩年仕様
ED19飯田線晩年仕様は以前OJ スケールで1.2.3.4.6の5タイプの製作時に5号機の図面も作図を完成していました。16番では1号機から6号機まで網羅する事になります。製作を担当するリアルテック社はヨーロッパマーケットでトップクォリティを誇るメーカーです。当店製品ではOJ製品ED19と日本型蒸気機関車モデルとして最高傑作たる8850形(両機共に日本型としては余りにもクォリティが高すぎてご理解頂くのが難しかった)の製作を担当しています。当店が最も力を入れて取り組む必要が有るのがED53に取り付けるウェスチングハウス製パンタグラフです。ウェスチングハウス製パンタグラフは以前武蔵野鉄道デキカ11(後の西武E11)の製作時に1度作っています。今回は新たな貴重な資料を基により正確に再現する事に致します。

EF51、戦前水上機関区。グローブ型ベンチレータに雪害対策でカバーがかけられている他、機器配置が判る。ウェスチングハウス製パンタグラフ PS3がみえます。其のセンターの筒状の先にパンタ鉤外しシリンダーが付いています。

別の角度から。庫内奥にEF11とED16が見える。
ウェスティングハウス・パンタグラフPS3形はバネ上昇式、空気下降式になります。パンタグラフ中心にある細い筒状の先に有るシリンダーに空気を送る事でその先端にあるパンタグラフ上枠交錯部に引っ掛けた鉤を作動させパンタグラフを上昇させます。パンタグラフを下降するには両台枠内に有るシリンダーに空気を送る事でロッドを介して主軸に取り付けたクランクを作動させスプリングを伸ばす事で下降します。このパンタグラフを上昇する仕組が判らず苦労しました。、勿論1/80ですから再現するには無理な部分も有りますがウェスチングハウス製パンタグラフが初めて正確にムサシノモデルによって再現されます。

筒状の先に付く鉤外しシリンダーと鉤はずし。シリンダーに空気が入るとテコと一体の鉤外しが押されパンタ上枠交差部に引っ掛けていた鉤が外れパンタグラフが上昇する。

さて、どうやって再現しますか。大変です。神は細部に宿るか、自己満足とみなされるか。両方で良いとします。
今までイギリスのイングリッシュエレクトリック、スイスのブラウンボーベリのパンタグラフを余り評価して貰えていませんが正確に再現、模型化して参りました。今後はジェネラルエレクトリックのパンタグラフも正確に再現してみたいです(商売にならないだろうな~)。
パンタグラフの構造を解析してED14に挑戦するのが夢です。

