今回は7月の初めには訪韓する予定を建てていたので1か月前に燃料チャージ、空港使用料込みで¥60.000のKAL航空券をゲット。直前では10~15万円と恐ろしい価格となります。コロナ前は良かった、と懐かしむ今日この頃。

朝9.20分発羽田発。KALの機内食も以前の10年以上変化のないプルコギ風のものからハンバーグ等洋食系に代わって大変宜しいです。
金浦到着後、朴社長にピックアップして頂きATM社へ向かう途中早速の昼食です。
tタマネギの上に豚肉がのっています。辛くはないです。石焼ガマで焼いたノルウェー産のサバ。脂がのって美味しい。
ATM社では残りのEF15の最終組み立て中です。
誠実な人柄のジョンシュク氏。組み立てにはタイプが多いので正確な図面が必須になります。この図面、各タイプに部品図、組み立て図面、塗装ガイド、レタリングガイドと全ての図面の作図には1年近くを要します。大変な労力とコストの上に初めて当店製品はなり立っています。是非ご理解いただきたい事柄です。少しでも間違えの無いよう最初から最後まで各タイプ共図面と首っ引きで組み立てます。
ED17 のエンドビーム を加工中の趙兄弟のお兄さん。目が痛くなる程の細かい作業です。
EF15にナンバープレートを取り付けている趙兄弟の弟さん。簡単な仕事ではないです。カラー刷りの正確な図面を見て作業を行っています。模型にかかわらず少しでもモノづくりに携わった人ならこれらの事が如何に大変な労力がかかっているか理解出来るはずです。当店製品は完全なる工芸品です。

最終アッセンブリー中のEF15の車体。

ナンバープレート、全般検査表記、区名札、にパンタグラフ位置表示の逆△マーク。引き違いの段差まで表現した運転室窓ガラスにはまだ保護フィルムが貼ってあります。汽笛カバー、避雷器の位置とその配線の違い、正面窓水切りの形状の違いなどなど各タイプ共に克明に作り分けを行っています。


EF15 13mm台車。思いがけなくATM社で少量13mm台車を余分に製作していました。これを別売りの予定です。見ての通りの物凄い部品点数で組み立てにはめちゃ手間と時間がかかっています。電車1輌の完成品より遥かにコストが掛かかります。16番でEF15と云う機関車をここまで拘り、又各ナンバーを1輌1輌、克明に愛情をもって製作する事に対して意味がないと切り捨てる人もいます。13mmバージョンは嫌がるメーカーのATM社を何とか説得の上で実現致しました。各ナンバーでご予約を頂きましたが16番に比べれば本当に大した数量ではありません。コスト、手間共さらに増えて情報の整理が大変です。簡単にできる事では有りません。現在13mmでキット、完成品を問わず製品を作っているのは当店だけになってしまいました。国鉄明細図面集を克明に読み切った上で製品作りに着手する私達だからこそ出来うる事です。言うは易しの典型です。

この日の夜は簡単にタッカルビです。以前よく行ったお店は大きな鍋に入った具材を目の前で炒めていましたが今は調理が終わり炒めたものが出てきます。韓国では人件費の高騰で飲食店でも徹底した合理化が進んでいます。

締めは冷麺です。
翌日

翌日はEF81の塗装について長時間の話し合うを行いました。余りにもタイプが多く下請け工場に何と説明したら良いか見当がつかないという事で話し合いを行いました。特にグレーの種類が多過ぎて塗装工場で拒否反応が出ているという事で多少の整理を行いましたが、まだ不明な点もあり、結局日本に戻り3日がかりでペイントガイド図面を修正。更に何度かのやり取りをへて長期にわたるEF81の全ての図面が終了しました。
ED17、ED18の塗装も進行中です。レタリングを施す前段階で塗装に手違いが無いか今回チェックを行いました。コーティングまで終了してしまうと後で修正が難しくなるからです。

戦前鉄道省は甲府区のED17。八王子~甲府間で貨物列車を重連にて牽引。ブドウ色1号もかなり暗い色味です。
ランニングボードは艶消しの濃いこげ茶色。

戦後1950年代半ば八王子区のED17、ブドウ色2号に切り替わる直前のブドウ色1号。
1951965年以降、大宮工場では屋上を黒い絶縁塗料とする塗装が始まっている。恐らくこの時にED17はブドウ色1号からブドウ色2号へ塗り替えられたと推測されます。取り外しモニター屋根はブドウ色2号が正解です。

JR東海時代ED18 2号機。しかし過去、当店製品も含め屋上を黒で塗分けた製品は有りませんでした。そこまで考えが至りませんでした。EF15も同様です。ディテールだけではなく塗装にも目を向けて頂きたいと思います。


前面のディテール表現も各タイプ共皆どこか異なります。




ED17,ED18の製品もこれが最後の製品化となると思われます。いや、どっかでプラが出るか、出ないだろうな~。ムサシノモデルのお客様はここまでやるか!、とニヤリとして頂いた方にお買い上げいただいております。此処までやる必要がないと考える方もED17,ED18に関してはセカンダリーマーケット等で今まで製品化されてきた過去の製品を入手する事が出来る良い時代になっています。選択肢が増えて本当に良い時代。HOゲージ/16番恐るべしです。ED17は13mmバージョンを作りたいと願っていましたが、この指とまれに応じて頂いたお客様はお一人様だけで夢物語に終わりました。あ~言うは易し。
作り込まれたED17、ED18のキャブインテリア。まだ色差しは終わっていませんが終了後にはオーブンで焼き付けを行います。


現在EF81のキャスチングパーツが上がって来ています。写真はそのごく一部に過ぎません。前回EF81を製作した時と比べ材料費が50パーセント近く高騰しています。模型メーカーも私も生きるか死ぬかの覚悟がいるようになっています。どう生き残るか、製品を作り続けることが出来るか、先が読みにくくなっています。

この日の昼食、朴社長とデザイナーのジェーソン氏はククスー(豆乳にそうめんの様に細い麺が入った料理)冷やし麺です。

私は熱いカルコクスー。辛くありません。日本で云う処のうどんです。
〇午後からは塗装工場のLEE ARTでC11の塗装のチェックです。

ご存じLEE ARTのお二人。C11の塗装頑張って下さい。

艶有りで塗装ののちレタリング、ランニングボードへの白線入れ後クリアーコーティング→オーブンで焼き付け。最後にボイラーをマスキング、煙室を完全艶消しオーバーコートそしてオーブンで焼き付けを行い終了となります。


C11 40号機(福知山)



C11 64号機(会津)

C11 192号機(会津バージョン)

C11 254号機(会津バージョン)

もう言葉も有りません。

この日は早めにホテルに戻り何時もの様に通路で繋がっているモール内の食店でサンギョプサル。私の身体には何時も気を使って貰っているのでこの日は6時半にはお開きとなりおました。
最終日はRealtec(RTM)です。






ED53とED19 5号機のサンプルを準備中。ウェスティングハウス原型の車体側面ベンチレータはOJでも大変苦労しましたが16番でも試行錯誤中です。

ウェスティングハウスパンタグラフ。

最終日のお昼はリアルテック金社長とテンジャンチゲと少しの付け足しで。おかまから茶碗にご飯をよそり、残ったおこげにお湯を注ぎ暫くすると粥になります。これが美味しいです。
この後再びATM社へ戻り残った仕事をかたずけ金浦空港へ。そこで何時もの様に1時間半ほど仕事の話を行い帰路に付きました。

帰りのKALの機内食(夕飯)芋のせいで結構おなか一杯になりました。おしまい。

